●高度医療ではなく家庭医療を担うホームドクターです

 飼犬と飼猫の日常的な健康管理の担い手として、なにかにつけ気軽に相談できるような家庭医を標榜する当院には、血液や尿の検査機器、心電図解析やX線撮影のための装置など、ホームドクターに求められる水先案内人的な診療に対応するための必要最少限の設備しかありません。また人員的な余裕もなく専任のスタッフよるアシスト体制もとれませんので、重症患者などでの最先端の設備や特殊な技術を駆使して行う高度医療は提供できません。症例によってそれらが必要であると判断されるようなケースについては、連携している大学病院や高度医療センターなどを紹介させていただきます。

●初診の患者に対する時間外の救急診療は行っていません

 当院の場合、院長の自宅に病院が併設されているわけではなく交代勤務のできるスタッフもおりませんので、救急病院とは違い診療終了後や休診日には院内に獣医師は常駐しておりません。したがって夜間〜早朝などの診療時間外や休診日においては、原則として救急患者の受け入れは出来ません。ただし初診の患者ではなく当院にカルテのある患者に限っては、あくまでも緊急時だけですが電話連絡(診療時間外や休診日に当院にかかってきた電話は院長の携帯電話に転送されます)をいただいた際に院長に用事が入っておらず、体が空いていれば可能な範囲で対応させていただきます。

●多くの患者とスタッフで活況を呈する病院とは違います

 当院には動物看護士はおろか受付嬢すらいないため、院長が一人三役どころか四役も五役もすべてを切り盛りしています。もっともあきれるほど患者が少なくて「待合室の静かなること国会図書館の閲覧室の如し」なのでこれでも充分用は足ります。あ、言い間違えました。正直足らせないと食っていけないのです。その点、代診の見習い獣医が大勢いる大病院のように、受診の都度まるで日替わりのランチメニューみたいに担当医がコロコロ変わるなんてことは一切ありません。ただしそのかわりといってはなんですが、外来では飼主の方には常に診療に立ち会っていただき、患者の保定などをこなす動物看護士の代役を無償でお願いしております。

●経験不足や不得手な分野での生半可な対応はしません

 動物病院の場合、それぞれが本来専門とする診療科名を標榜科として掲げ、それに特化した診療だけを行っているケースは皆無に等しいでしょう。したがってほとんどの動物病院が総合診療科というわけです。とはいえ各科毎に専門医をおいて診療を行っている病院はごく僅かで、大半は個々の医者が分野を問わず総合的に診療を行っている状況です。当然、全ての分野で専門医級の腕前になるのは至難の業であり、分野ごとに得手不得手や経験の多寡などによる技量の優劣が生じます。それを糊塗するような万事知ったかぶりの診療は院長の本意ではありませんので、当院の技量だけで対処するには難しい症例については生半可な対応はせず、その分野の専門医の協力を得させていただきます。

●顧客サービスよりも患者サービスを重視する病院です

 動物病院は業種上は一応サービス業なので、ご来院いただいた方に等しく満足いただける獣医療を提供する責務があります。尤もそのサービス精神は、顧客である飼主よりも患者である動物達にこそ多く向けられるべきであり、彼らの権利を損なわせることなくその福祉に最大限貢献することが獣医療の本質であるというのが当院のポリシーです。したがって患者の負担を考えた場合には、さほど重篤な病気でもないのに頻繁に通院しなさいとか、なんでもかんでも即入院などは当然NG。しかるに世情は、顧客側の万事に至れり尽せりを望む親心と、病院側の増収増益を目論む下心がものの見事にマッチして千客万来。そんなバブリーな需要と供給の図式が氾濫する中にあって、当院は市場経済の原理原則とはおよそ無縁です。

●診療費に関して不明朗な料金請求をすることはありません

 獣医療は自由診療のため、診療費には人医療のように健康保険法で定められた料金基準といったものはなく、任意加入の団体である獣医師会などでそのような基準を定めると独占禁止法に違反し公取委の勧告を受けるはめになります。したがって料金は動物病院毎に独自に設定されますが、当院はとりたてて低料金を喧伝したりしておりません。さりとてぼったくりバーのような法外な料金を請求するつもりも毛頭ありませんが、ご心配であればお問い合わせ下さい。なお料金は個々の技術費、薬剤費、器材費などを基に計算し、お支払時には項目別の料金を明記した明細書をパソコン出力しますのでどんぶり勘定で請求することはありません。