No.10：何かのスイッチが入ると飼主を攻撃し始める。
★★相談内容★★
もうすぐ４歳のアビ（雄・去勢済み）を飼っています。飼い主に、しかも普段一番身近でそして甘えられる私に対しての攻撃が日増しにひどくなってくるようなのです。何か理由があるのでしょう。でも今日もご飯を上げようとしてた時急に不機嫌になりギャオーンとなくと当時にパニックになってパンチをくらい、ひざから下に掻き傷＆内出血のあとができてしまいました。抵抗したり起こったりすると興奮もさらにひどくなるので無抵抗にしていやのですが自分の興奮している声に興奮するのか一度吼えるとなかなかおさまらずこちらは逃げるしかないのです。。。
夫は人間は物をつかえるんだから嫌う水をスプレーするか、棒などで、脅かす（つつく・・・痛くないように）といいんだと言うのですが、私には水スプレー程度なら・・・とおもい移動する際に吼えてきたらスプレーして距離を置くといったやり方で家事を済ませたりしていますが、そんなことをしていたらお互いがどんどん遠ざかっていくのではないか？と想い、どうしてか解らず、困っています。いまは落ち着いてひざの上にも乗ってくるしいつものように撫でろと、擦り寄ってくるのでなでなでしている状態です。よるには何事もなかったようにお布団にもぐりこんできます。でも、やはりナーバスで起きてる間は私が席を立って何か用事をしようとするとまた始まるのです。宅急便のひとが来て玄関で（もちろんリビングの扉は閉めて）はんこをもらいに行くだけで戻ってきた私に何か訴えている様子です。いったい何が気に入らないのか・・悩ましいです。
神経質な子なのか、舐めはげや引掻き傷も耳の所に作ることがたまにあります。傷がひどい時にはエリザベスカラーをつけるのですが、当然ながら其の時に機嫌が悪くなることも多いです。性格もとても甘えたなので、寂しい想いをしているのでしょうか。。どうにかして今のこの状況を脱したい。物心ついた頃から猫が大好きで野良猫にかまれてもすきだったのですが今回ばかりは、私のほうも精神状態がおかしくなりそうです・・・このままでは猫が怖くなってしまう。
夕べは誰も来なかったんですが私が外出している間は家族と留守番していて夜戻ってギターを弾いていたらしばらくしてよってきたので撫でてあげ、其の後抱っこ（抱っこはあまりすきではなくいつも降りるのですが、抱っこして鏡を見せるとじーっとにおいをかいでいるのでそれをしようとした）して鏡のところへ行こうとしたら発作が始まり、又も、脚に掻き傷＆青あざができてしまい仕方がないので就寝しようと布団へ入ったらいつもの通り入って来て・・・・・いつもなら 其の時点でご機嫌も直り一緒に朝まで添い寝のはずだったんですが。。。。ニャアニャアいいながら入って来て、私は恐怖が解けていないのでかたまったままだったのですがすこし動いた瞬間飛び掛ってきて 背中をかかれました。とりあえず寝室から出て行たのですがしばらくして戻ってきて、、、私は 布団を頭からかぶっていたのですが攻撃態勢は治まらず布団へ入れろ！というのでしょうか・・かぶったまま攻撃を耐えていたら今度は布団の上から爪が刺さってしまいまたも負傷。。。仕方なく部屋から追い出すしかなく出したのはいいけど扉を自分で開けてしまうのでつっかえ棒や重しをしていたのですが諦めきれずドアノブにジャンプして一晩中いえ、明け方４時ごろまで入れろ開けろと、鳴いていました。このままでは誰も眠れない夜・・・・夫はリビングに移動していたので４時過ぎた頃猫も諦めて夫の布団の上に乗っかり寝ていたそうです。朝また、私の寝室のそばのドアにジャンプしていました。。
今日もまだぴりぴり状態です。。。水スプレーなしでは家の中を自由に移動できない状態。。唯一仲良くほっとできる時間である就寝タイムも大暴れ・・もう、どうしていいかわかりません。今日はすこしじゃれて遊ぼうと思い、遊んでやったのですが来訪者（どうしても給湯器の修理が必要で）がきたらまた、私に反発、吼える。。。かかれる前にスプレーして逃げたのはいいけどこのままでは何の解決にもなりませんね。私も怖くてピリピリ 猫のほうもぴりぴり・・・・今日病院へいって 猫フェロモン（フェリエウイ）というものをもらってきてたいています。電話で看護婦さんに相談してみたところ猫にスプレーするか、なでなででして塗ってあげるものを分けてあげましょうということで取りに行ったら、部屋にお香のようにたくほうが効果的だからとそちらをいただいてきました。結構高価なものですが背に腹はかえられません。２時間ほどたいていますが。。。。効果のほどは。。。。。（かかれてはいませんがインターフォンがなっただけで吼えています。。。）長くなってしまって申し訳ありません。
★★助言内容★★
飼い主とりわけあなたに対する攻撃行動が始めて見られた時の状況やその直近のエピソードなどが全くわかりませんので、お宅の猫ちゃんの行動をどう解釈したらいいのか残念ながら分析のしようがありません。ただし一つだけ言えることは、現在の状況の中であなたがとられている対応は極度のストレスを生じさせ、事態を益々悪化させるだけなので即刻お止めになった方がいいということです。
それは、猫ちゃんが攻撃してくる度に水をスプレーするという行為です。少なくとも水を吹きつける張本人があなたであるということを相手にはっきりとわかるような形でそれを続けていると、彼にとってあなたはしばしば何の前触れもなく突然自分に危害を加えてくる油断のできない存在ということになってしまい、不信感と警戒心を極限まで高めさせることになります。
なお、一般に犬や猫がある行動をとった時に毎回嫌なことが起こると、彼らはその自らの行動と嫌なことを結びつけてしまい行動そのものを忌避するようになります。この現象を嫌悪条件づけと言い、確かに今回のようなケースでもそれをうまく利用すれば効果的な対策がとれることもありますが、その際には充分に注意しなければならないことがあります。
すなわち何かをすると必ず嫌なことが起こるとしても、その時にいつも特定の相手がそばにいたり、あるいはその嫌なことをもたらした相手がはっきりとわかっているような場合、彼らは自分の行動と嫌なことを結びつけてしまうのではなく、特定の相手イコール嫌なことというふうに条件づけられてしまう危険性があるということです。
そうなるとその特定の相手と接触する度に本人の意に反して嫌悪感による強い情動反応が生じてしまうことになります。したがって、嫌悪条件づけを利用して彼らの望ましくない行動を止めさせようと思えば、それをすると一見誰も関与していないのにあたかも天罰でも下ったかのように決まって嫌なことが起こるという状況を作る必要があるということです。
お宅の猫ちゃんの場合も、あなたに対する警戒心から単に戦々恐々としているだけでなく、多分にそのような不本意な条件づけの傾向が見られ、それによる情動反応が本来の攻撃行動（原因は未定）をさらに悪化させているように思えます。アビシニアンの場合、神経質でありながらそれでいて飼い主に対する愛着が極めて強いいわゆる甘えん坊の個体が多く、お宅の猫ちゃんにもその傾向がみられます。そのような個体ゆえに、飼い主に接触したい気持ちとそれを避けたいという相反する心の葛藤も今回の一連の行動の背景にあるものと思われます。
とはいえ今回のケースの大本の部分の攻撃行動については、あくまでもそれらの問題とは別に考えなければいけないと思いますが、その原因が明らかにならないかぎり対策の立てようもないでしょうから、とりあえずはできるかぎり干渉することを避け、一時的に隔離するという選択肢も含め必要以上に刺激しないことです。
★★相談内容★★
ご回答有難うございます。スプレーはよくない、、、私も感じておりました。。。色々矛盾を感じながらどうしたものかと悩んでおります。かなり落ち着いてきていますがインターフォンがなるとうなり、警戒する。また、気に入らないと怒る、注意するとシャーする。自分の我を通そうとする傾向があります。極度の甘えんぼうでもあります。ですから、暇さえあれば私のひざへ乗ろうとしたり、ついてまわります。私からは干渉しないでおこうと極力離れていますが、仕事のない日は家にいると起きてる時間は私のほうへ来ます。離れて暮らすことも考えましたがそれはやはり難しいし。。悩ましいところです。なんとか、刺激を与えず×××(猫）が落ち着くのをまとうと思います。
