はじめまして、うちの雄猫3才について相談させて下さい。生後2〜3ヶ月頃に保護され、生まれつきかどうか不明ですが片目に眼球の濁り、後ろの片足先端の欠損があります。うちに迎えたのは2014年7月で、その後10月に生後7ヶ月くらいの雄雌の兄妹も迎えています。
3匹ともうちにきてから去勢、避妊し、とくに喧嘩等もなかったのですが、現在最初の子に困ったことがあります。元々外にいたせいか食べ物に対する執着がかなりあり、ビニール=餌、みたいなところがありました。餌が入っているケースは普通の食品用だとこじ開けてしまい袋ごと食べてしまいます。
現在は頑丈なものに変えたので大丈夫になりましたが、最近かじる物と頻度が増えてきました。かじるというより食べるに近いですが、いままでにかじられたものは、靴下、ニット帽、靴ひも、編み込みの靴、クッション、手首用サポーター、薄手の毛布等です。
片付けるようにしていても置いた瞬間に取られることもあり、一度口に入れたものは絶対離さないで態度も豹変します。留守中はゲージ内なので、いるときは出しておいてあげたいのですが、食べた物を詰まらせてしまうのが怖いで す。とりあえず体のことが心配なので近所の病院に連れていきますが精神的な面も心配しています。
ご相談のケースについてはそれを食物資源への強い執着心の表れと考えれば、幼猫時の生活環境が如何に過酷なものであったかは想像に難くなく、そこで生き延びていくために身につけた必要不可欠な知恵だったのでしょう。
ただそれとは別に、一般に早期に離乳させられたりその後に十分な栄養要求が満たされなかった猫においては、しばしば摂食障害の一種であるこうした異物嗜好が見られることがあり、今回のケースがそれである可能性も否定できません。
さらにその特異な病態からは、幼猫期のひどく劣悪な食環境への不安など強いストレスが背景となって生じたと思われる、不安関連障害の一種である常同症の存在も疑われます。
いずれにせよ、このようなケースでは経過が長びくほど行動修正が難しくなりますので、早期に行動変換代入法などの手法を用いて適宜対応する必要があります。
なお、常同症の場合は様々なストレスがその症状の悪化を促しますので、まずは環境を見直し可能な限りストレスを取り除くことで猫さんの不安レベルを低減させてやることが不可欠です。
こんばんは、お返事ありがとうございます。確かに幼猫のときの影響はかなりあると思います。
保護されたときは一匹で高圧線の柵の中にいたと聞いています。後ろ足の欠損と目の障害は生まれつきか虐待かはわかりませんが、それが原因で捨てられたのではないかと考えています。
常同症とも考えられるとのことで、普段いっている動物病院の先生と相談して早く対応してあげようと思います。