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猫アニメ

猫の問題行動に関する相談事例


No.70:スポットオンタイプのノミ駆除薬で凶暴化。


★★相談内容★★

10才の雄ねこのことです。フロントラインを塗布した後狂暴になってしまったんです。先月に一度塗布したときはなんともなかったんですけど、今月もう一度塗布したところ、威嚇してきたり唸ったりと狂暴になったんです。これってフロントラインの副作用でしょうか?



★★助言内容★★

フロントラインの副作用については、メーカーをはじめ農水省関連の公的検査機関や動物病院などの利用者サイドからも種々の報告がされていますが、その多くは接触性皮膚炎のような過敏症とおぼしき皮膚のトラブルや嘔吐や下痢といった消化器系の不調などほかのスポットオンタイプのノミダニ駆除薬にも共通したもので、今回のような凶暴化といった副作用があるのかどうかついては当方は寡聞にして知りません。

もともと皮膚感覚や嗅覚がとりわけ鋭敏でそのうえ神経質な性格だったりした場合、最初に薬液を塗布された際の不快な皮膚刺激やあるいはその成分や溶媒の不快な匂いなど、強い違和感をもたらした刺激に対して嫌悪条件づけられてしまうといったことは起こり得ます。その結果、次にそれを塗布しようとした際にあるいは塗布された直後に、それが原因で激しい拒否反応を示して抵抗したり大暴れするようになった猫は経験がありますが、今回のケースもそれではないかと思われます。