飼い猫についてどうしたらいいのか分からなくなってしまい相談させて頂きました。子猫の時に拾った9歳の日本猫の黒猫メスと生後2ヶ月半で貰った現在1歳4ヶ月のスコティッシュのメスがいます。仲が物凄くいいのでは無いですが、鼻と鼻で挨拶したり、2匹で追いかけっこしたりキャットタワーの頂上に黒猫、そのすぐ下にスコティッシュが寝てるくらいの仲です。鼻で挨拶の時は怒りませんが、あまりに近寄ってくるとたまーに黒猫がシャーって言いますがコラッ!くらいの怒り方です。仲良しまでは行かなくても仲が悪いとも言えないような関係です。ご飯も並んでも食べますし、おやつもすぐ近くで食べても怒ったり喧嘩したりしません。
2週間前にスコティッシュの女の子のお見合いをする為にお見合い相手の男の子を家で6日間お預かりしてました。このお見合いが終わって赤ちゃんが産まれたら避妊手術する予定です。お見合い中、黒猫(避妊済み)は前に私と黒猫と一緒に住んでいた、近くの兄の家に預かって貰っていました。お見合いが終わり、男の子の匂いもあると大変かなと思い男の子をお返しした1週間後の今日、黒猫を家に連れ戻しました。
約2週間ぶりにスコティッシュと対面した2匹は最初鼻で挨拶?したんですが黒猫が部屋をウロウロ探索してる時に後を追ってきたスコティッシュにシャーと威嚇してました。いつもの事だろうと思っていたらリビングの隣の部屋に2匹が行ってしばらく すると物凄い争いの声が聞こえたので止めにいきました。もうそこからは黒猫がシャーどころかスコティッシュと目が合っただけで本気で唸るし、警戒しまくりです。さらに、前まで上下関係が下でマイペースだったスコティッシュもシャーと言ったり唸ったりさらにスコティッシュが追いかけて本気のパンチします。本気の取っ組み合い の1歩手前で止めます。
スコティッシュは、黒猫に唸られ続けると自分も怒って突進していきます。突進された黒猫は逃げながら怒り続けてますが、スコティッシュの方が強くなって追い詰められてる感じがします。それが何回か続いて心配なので、今は急遽、いつも猫達の居住スペースになってるキャットタワーがある部屋の隣の部屋にスコティッシュを隔離しています。2匹の部屋を分けてると黒猫はリラックスしてるんですがスコティッシュもこっちに来たいのでドアをカリカリして開けてほしそうにしています。開けるとまたバトルが始まるのでどうしたらいいのか分かりません。
もともと先住は黒猫なのでリビングに黒猫、隣の部屋にスコティッシュと分けましたが、この場合はどっちがどっちの部屋にしたらいいのか、それと、仲が落ち着くようにするにはどうしたらいいのかケージとかないですがケージを買って最初の先住と新人のお見合いみたいなやり方をした方がいいのか何か、何でもいいので何かアドバイスが頂けたらとメールをさせて頂きました。どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
今回の猫さん達の諍いは、おそらく雄猫が6日間の滞在中に部屋のそこかしこに残していったその匂いを嗅いだことにより、黒猫さんがそれに過敏に反応してしまったことがそもそものきっかけでしょうね。その結果、知らない猫に自分の縄張り内に侵入されたと勘違いして攻撃的な情動が生じてしまった黒猫さんが、そばについて来ていたスコティッシュさんにその攻撃の矛先を向けてしまった転嫁性攻撃行動が発端であろうと考えられます。
この場合、黒猫さんに生じた攻撃的な情動が強くてその興奮レベルが高ければ高いほど相手への攻撃は激しいものになりますが、それに対して突然の攻撃を受けた側が負けずと応戦してしまったりしてお互いに反撃を繰り返すようになると、そもそものきっかけであるほかの猫の匂いとは無関係に、共に相手を見ただけでそれが刺激となって攻撃的な行動反応が起こるべく条件づけられてしまいます。それがために、これまでつかず離れずながら平和共存出来ていた両者の関係が一気に悪化してしまう事態にもなりかねないので注意が必要です。
今回がそのようなケースであるとすれば、これ以上の事態の悪化を防ぎお互いの関係を修復する間は今のように両者を隔離しておくことは不可欠でしょうね。その際には、いつも最初に攻撃を仕掛ける側を条件の悪い部屋(居住スペースのあるようなお気に入りの部屋とは別の部屋)に入れるようにします。その上で相手との距離を調整できるようケージを用意したり両者にハーネスとリードを装着するなどしていきなり接近したりできないようにした上で、一日数回両者を面会させる機会を作ります。
その際には、共に相手を見ることができるものの威嚇したりはしない十分な距離を保って両者に餌やおやつを与えるようにし、それを数日続けた後に両者の距離を10cm程度近づけて同じことを繰り返します。次には更に10cm近づけるといった具合に段階的に距離を縮めてゆき、最終的にお互いが威嚇せずに並んで食べられるようになったところでプログラムは終了です。その過程でどちらかが相手を威嚇したらば、威嚇しなくなる距離まで戻ってやり直します。
これは系統的脱感作と拮抗条件づけと言う行動療法を組み合わせた行動修正の方法ですが、そこでは何よりも根気よく猫さん達のペースに合わせて進めてゆく忍耐力が必要です。その覚悟があってかつ今回の原因が上述したようなことであれば、相応の効果が期待できると思います。
解りやすく返信して頂き本当にありがとうございました!無知なせいで猫達にストレスを与えてしまい、悲しい気持ちでいっぱいでした。教えて頂いたことを実行してみたら1日で凄く変化がありました!今も近すぎると黒猫がたまに唸りますがもうおやつをすぐ近くで食べれるようになりました。唸られた後にスコティッシュが追いかけて攻撃してたのに今は唸られても争いを避けるようになってくれました!1度だけ猫達の寝起きに鼻で挨拶する姿も見れました(;A;)藁にもすがる思いで眠れもしなかったほどなので本当にありがたいです!本当に、本当にありがとうございます!!