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猫アニメ

猫の問題行動に関する相談事例


No.02:驚いてパニックからの引きこもり。


★★相談内容★★

初めまして、うちの雄猫について相談させて下さい。もうすぐ2歳、去勢済みのオス、体重は4kgくらいです。生後4ヶ月で譲り受け、うちに来てから1年8ヶ月経過しています。昨年12月に娘が生まれ、娘とは付かず離れずの適度な距離を取りながら生活してくれていました。先日、壁に掛けてあるギターを触り、びっくりしてソファーから落ちる→娘のおもちゃ箱におちる→パニックになりベビーゲートから出られない、という事件があってから猫の元気がありません。

常に怯えて1階のリビングには降りて来ず、2階の1室に引きこもっています。ご飯はもともと少食なのですが、ほどほどに食べ、トイレも大小ちゃんとしているので怪我等もなさそうなのですが、この状態がいつまで続くのか心配です。もともとヤンチャな甘えん坊で、リビングを走り回り、なでてーと近寄ってくる可愛い子だったのですが、元気が無く可哀想です。

過去の質問者さんの事例も読ませていただきました。よほど、ギターの音やおもちゃ箱に落ちたのが怖かったのかなと思っています。このトラウマを解消してあげる方法はありますでしょうか?時間が経つのを待つしかありませんか?この状態の猫への接し方を教えて頂けると助かります。お忙しいとは思いますが、ご返答頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。



★★助言内容★★

現在の猫さんはと言えば、今まで安心して暮らしていた自分の生活圏で突然思っても見なかった恐怖体験をしたことで、そこが決して安心できるような場所ではないと思ってしまい、いつ又同じような目に遭うかも知れないという不安から戦々恐々とする毎日、そんな状況でしょうね。

この場合、同じようなことが立て続けに起きたりせず自分なりに安全が確認出来れば、次第に不安や恐怖は薄らぎ放っておいても多くは時間の経過とともに今までどおりの平静な生活に戻ります。もっともその際には猫さんの持って生まれた性格や気質が影響し、ビビり屋さんの場合などは多少時間がかかることもあります。

ただし、中には強烈な恐怖に晒されたことでトラウマが生じ、その後もその恐怖から離脱出来ずに恐怖症などの心の病気に移行してしまう猫さんもいます。その場合は放っておいても事態は好転しないどころか、さらに悪化して深刻の度を増しますので治療が必要となります。

数週間経っても今のような相変わらず何かに怯えているようなビクビクした様子が続いていたり、以前は全く気にもかけなかった物音や家族の急な動きに過剰に反応して怯えまくるといった兆候が見られるようになった場合は、当院のような問題行動を専門に扱う動物病院を受診することをお勧めします。

とりあえずは猫さんを驚かせるような強い刺激を与えないよう、穏やかな環境で生活出来るよう配慮し様子を見ていてあげて下さい。引きこもりは、心の病気に至ってなければ今の環境が安心出来ると確信が持てるようになるまでの猫さんなりの緊急避難ですので、自分で出て来るようになるまでは無理に引っ張り出したりせずそのままにしておいてやることです。