はじめまして。去年の春に生まれた♂のアビシニアンです。一緒に生まれたのは雄2匹雌2匹です。生後3ヶ月弱で我が家にやって来るまで、両親猫と兄弟たちと暮らしていました。我が家に来た当初の体重は1キロ強でしたが、現在では4キロ強になりました。
最近心配なのは、食後しばらくすると食べたエサを突然吐いてしまうことがあります。食べ方などで特に変わった様子は見られません。エサは今までずっと同じ1歳未満用のドライフードをやっています。
あと気になるのは、主人にまったく懐かないことと、高校生の娘と私には機嫌よく接していますが、時々突然攻撃的になり娘の足や腕に噛みついたりすることです。マンションでの完全室内飼いで、外には出していません。ストレス性のものなのでしょうか。とり急ぎ内容のみ書きました。よろしくお願い致します。
アビシニアンという種は、経験的にみるかぎりでは繊細で神経質な個体が多いように思います。おそらくは血統的なものだろうと思いますが、気分が高揚してくると興奮のあまり鼻をひくつかせたり、ひきつけでも起こしたかのように空気を飲み込むような動作をする個体が多く見られます。お宅の猫さんも同様の性質を有しているかもしれません。
なおそういった個体の場合は、精神的に過度に緊張したり動揺したりイライラするような状況に置かれるとなぜかいきなり体を舐め始めることがあります。その場の状況とは一見無関係に見えるそんな唐突な行動を転位行動と言いますが、行動自体が気分を鎮める自己報酬的意味合いを持つため、気分が高揚しやすい猫さんほどグルーミングの頻度がどうしても高くなります。
その結果当然飲み込まれる抜け毛の量が多くなりますので、それによって胸焼け症状が常態化するようであれば毛玉を吐き出すための嘔吐の頻度も高まります。またそういった個体では自律神経のバランスを崩しやすいため、神経性吐出という症状がしばしば見られることもあります。
普段人なつっこいのに突然攻撃的になるというのもよく見られるパターンで、多くは遊びの最中に興奮してきてそれが一気にピークに達すると突然咬みついたり引っ掻いたりといった一見過激な行動が現れます。身体を撫でられている最中に突然同じような状態になる場合は、もう結構ですという気分をそんな過激な形で表現した結果であることが多いようです。いずれも興奮し易く激し易いという性格によるものであって、故意にではないにせよ時には飼い主に傷を負わせることもあります。
情報がほとんどないのであくまでも今回のケースがそうであったとしての仮定の話ですが、今後は高密度の接触は適度に切り上げるようにして必要以上に刺激したり興奮させないように心掛ければ、行動治療を必要とするような深刻な問題行動には進展しないと思いますがどうでしょう。多分ストレスが原因ではないと思いますが。
なお、ご主人になつかないのはどうしょうもありませんね。お宅の猫さんの基準ではご主人は関心をもつような対象ではないということなので、今以上の関係を期待することは諦めてもらいましょう。猫からみれば普通飼い主は自分の生活環境の一部に過ぎず、特別にスリスリしたくなるような愛着を感ずる対象でなければ無視するというのが猫の生き方ですので。