はじめまして。我が家は12匹猫を飼っています。もともと野良猫が3匹子猫を連れて引越してきて、その子猫のうち2匹がメスだったので、さらに子猫をうみ、3匹里子にだしたのですが、里子に出した1匹が(雄猫、去勢していなかった)、里親の都合でかえされてから12匹です。今回はこの帰ってきた子のことでご相談です。
同じ兄弟、従兄弟、はたまた親ですが、仲良くなれる様子がなく、イジメられるので、部屋を別にして暮らしています。時々一緒の空間にいるのですが、食べ物の執着がひどく、ビニールに入っているものは、食べ物が入っていると思うのか、なんでも破ります。取り上げようとするものなら、噛みつき、爪をたてて離さない、追いかけてきて奪いかえそうとします。制すると何度も噛んできたり、手をつかまれて爪をだして、猫キック。流血騒ぎです。
だいぶ皆んなと慣れてきたので、食事も一緒にしてみようかと思っても、餌の袋をみると目つきが変わり、何がなんでも奪おうとします。そして、上記の行動をとります。もうとられたらそのままにしておけばいいのかもしれないですが、猫エサならともかく、人の食べ物や、トイレの砂などだと困るので、どうにかしたいのですが。
ほかの子たちはそんなことは一切なく、この子だけです。小さい頃に、ちゃんとご飯を貰えていなかったのではと思えてくるのですが。それとも、今ご飯の量が少なくてお腹がすいて仕方がないのでしょうか。エサをいれているお皿もあげるときも、手に持っているのをジャンプして落として食べようとするくらいです。何かアドバイスを頂けたらと思います。
また、この子がきたことによって11匹のうち1匹の雄猫がマーキングのようにあちこちにオシッコをするようになってしまいました。こちらも、やはり、この子がいるストレスなのでしょうか。
食物資源に対する執着が異常なほどに強い子なのでしょうが、早期に離乳させられその後の栄養要求が十分満たされなかったのか、あるいは幼猫期に極度の飢えを余儀なくさせられた可能性が高いですね。
本来猫の食性というのは、その日その日に必要とされる餌を少量づつ1日何回にも分けて食べるというもので、それが身についた猫は自分で摂取量を調整するようになるため普通食べ過ぎは起こりません。
今回のようなケースではこれを利用してみるのもいいと思います。すなわちほかの猫さんとは隔離したうえで、思い切って一度には食べ切れないほどの大量の餌を置き餌にして与え、その状態を何日間か続けてみるというものです。
はじめはこれまでの習慣で犬のように胃が一杯になるまで一気食いしようとしますが、食べ切れずに残すことを繰り返すうちに猫本来の食性を取り戻すようになります。その間は置き餌を切らさないようにすることがポイントです。
この方法が奏功すれば食物資源に対する執着は薄らぐはずですが、学習によって身についてしまった食べ物の入っている袋などを齧ったりする行動は残る可能性があり、程度によっては行動修正が必要になります。
なお、当然以降の餌やりは時間を決めて与える方式ではなく置き餌が必須となります。あと同居猫に見られるようになったマーキングは、押しの強い猫さんが出現したことで生じた自己主張性の守勢的攻撃行動か不安による情動反応のいずれかだと思いますが、そのいずれにもストレスが関与しています。多頭飼育の場合にはよく見られるケースで、ある意味宿命みたいなものですね。
こんにちは。ご返信ありがとうございます。3ヶ月たつかたたないかで、里子にでたので、おっぱいが充分でなかったのかなとか、あまりかわいがってもらえてなかったのかなと思ったりして悲しいですが、これから少しずつでも改善できるようにしていきたいと思います。
また、改善しなくて困るようなことがあれば、鹿児島に住んでいるので、先生の電話診療を申し込みしたいと思います。猫と暮らすのは私は初めてなので、とても詳しく教えて頂きましてありがとうございます。勉強にもなりました。