五方向への密着願望

かろうじて潜り込めるような狭い巣穴の口から外の気配を察知できるよう顔だけを覗かせていれば、差し当たり巣穴内部の上下・左右・背後の安全は担保されるため、そこに体を密着させているだけで自ずと安心感が得られたであろう古の猫達。

そんな野生の時代と同じように『頭隠して尻隠さず』ならぬ『尻隠して頭隠さず』の体で、布でも紙でもはたまた人肌でも何かに包み込まれるように肌を密着させていれば、それだけで現代の猫達だって大いに安心感が得られるってもんですよ。

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