刹那的すぎた出逢い

玄関前のパーゴラから旺盛に蔓を伸ばし1〜2階の壁面や屋根にまで這い広がった羽衣ジャスミンが、最近の急激な気温の上昇もあって一気に開花し辺り一面に甘く芳醇な香りを漂わせています。

その鬱蒼とした茂みの中から深夜にか細い子猫のような鳴き声が聞こえたのが気になって、翌日梯子を掛けて辺りを覗いて見たところ母猫が咥えてきたのではないかと思しき生後1週間ほどの子猫を発見。

保護した時には痩せ細った体で既に衰弱し切っており、哺乳瓶でミルクを与えようと試みるも全く受け付けず、あれこれ手当ての甲斐もなくそれから1時間後には虹の橋を渡っていってしまいました。

厳しい環境での子育てを強いられる野良猫の世界では、産まれた直後からあまり母乳を飲まないような子猫がいると育つ見込みがないと判断され、その子に希少なエネルギーが割かれないよう育児放棄したり捨ててしまう母猫は珍しくありません。

近所では時折野良猫と思しき雌猫を見かけるので、この子もそのような運命だった可能性が高く事程左様に自然の摂理は極めて過酷ですが、せめて橋のあちら側ではうちの大勢のOB達にこの子が精一杯可愛がって貰えるよう祈念いたしました。

猫のための家づくり

エクスナレッジが刊行する雑誌『建築知識5月号』で、うちらのボスが「特集/猫のための間取り」の監修などさせてもらっているんですけど。

記事の中で紹介されている猫達の居住空間ときたら、どれもこれも素敵すぎて頭クラクラしてきた。うちらもそういうとこで暮らしたいですわ。

ボスにはダメ元で、ここは言行一致でいくべきですよねって進言はしてみたものの、ひたすら聞こえないふりをされちゃったのでダメだこりゃ。

棚からぼたもち狙い

顔を上げて生きてさえいりゃあ、上からおやつが降ってきたりいいことあるだろって思ってたけど、降ってきたのは天井から目薬だったりして、世の中思い通りにはいかずもどかしいったらありゃしないってね。

カタストロフィ

大好きなおやつが貰えるって言うんで喜び勇んで飛んできたらば、己の肥満を他に晒すことになる大嫌いな体重測定が待っていたって時の一転して茫然自失の図。

そんなおやつの食べ過ぎが招いた悲劇ではあるけど、怨むべきはそれで太り過ぎちゃった我が身なんだから、今更ジタバタしないでちゃんと乗って測りなさい!

自分に重ね合わせてる

主人公の身の上を自分の身に置き換えちゃったらしく、ラミレス家が保護猫ハナコちゃんの預かりボランティアをするっていうテレビ番組に夢中で目を離せないお方。