鬼才の片鱗

素材のダンボールを噛みちぎってぶんまけるといった独創的な絵画技法によって、一般的な和紙ちぎり絵などとはおよそ似て非なる類まれな作品が今まさに生まれつつあります。

永住権を獲得

ここんちの子になりたい!という保護した一男三女のたっての願いをかなえてやり、里親探しは止めて四匹一緒にうちで面倒みることにしたので、その喜びが爆発して雌猫達が雄叫びを上げてるけど、姿が見えない本家本元の雄猫の文字どおりの雄叫びはどうしたの?

カメラは見ていた

朝晩の冷え込みで急遽支給された電気敷毛布の温ぬくを、微妙な距離感でシェアする一組の老夫婦の姿を、寝室に設置された安否確認のための見守りカメラがとらえていました。

ただし、解像度の低い一昔前の代物につき、拡大した時の画質の悪さはご愛嬌ですが、そんなぼやけた一枚に目を凝らせば、そこには当人同士にしかわからない夫婦の機微が垣間見えてくるのでした。

なんてテレビの実録番組風に言ってみた。

秋冬用に用意しました

丸まって暖を求めるちょっと太めの姿形が、これからの季節にはもってこいの温もりを感じさせてくれると好評の、モフモフなリアル猫クッション3体セットとなっておりますが、何分にも気まぐれな代物なので、扱いには十分ご注意くださいなんて言ってみたりして。

季節の移ろい三態(再掲)

このお方の場合、猛暑の夏を凌いできたへそ天が、肌寒の秋を迎える今頃は徐々にへそが隠れるように姿勢が変わり、やがて冬の炬燵生活に向けて背が丸くなるのがお分かりいただけたでしょうか。

放熱から保温へ

ハーフ丈のスウェットパンツからロング丈のパンツへ衣替えした途端、いち早くそれを纏ったわたくしの短足に密着し、体感温度をコントロールして肌寒さに対応しようとするひと。

血行不良気味でいたって温もりに乏しい年寄りの足だろうと、この際背に腹はかえられないそうですが、夏場の生足の時は見向きもしなかったのにね。

猫背で開脚前屈はNG

これ見よがしに年寄りの前で若さをひけらかすのはいいんだけれど、そうやって開脚前屈を披露することで股関節の柔軟さを見せつけようというのなら、背中が丸まらないようここは父祖伝来の猫背はすべからく封印し、背筋を真っ直ぐに伸ばした美しい前傾姿勢を保つようにしなくちゃね。

十中八九しもべです

この方々、歳取るにつれ要求と口数が増えて日に日に喧しさが増してきていますが、それって殿(との)の寵愛を求めているのか、それとも僕(しもべ)に口うるさく指示を出しているのか、考えれば考えるほど悩ましい。わたくしめの扱いは殿と僕の一体どっちだ?

へその下充電中

ソファーに腰掛けたりするとどこで何をしていても目ざとく見つけ、必ずと言っていいほど下腹辺りに乗ってきて居座るのは何故か男子連中ばかり。

どうやら体のエネルギーの中心である臍下(丹田)に密着し、そこから充電スタンドよろしく元気を充電しちゃおうという魂胆らしいのだけど、女子がそれしないのが不思議。

毛色の発現三者三様

三毛猫はほぼ全てメスであることからも分かるように、猫のオレンジ/黒の毛色を決める遺伝子がX染色体上にあることは120年以上前から知られていましたが、今年初めて九州大学等の研究グループによってその正体がARHGAP36遺伝子であることが突き止められ、更にX染色体上におけるその不活性化の仕組みと欠失が多様性に富んだオレンジ/黒の斑の形成に関与していることが明らかになりました。

なお、あたしらも件の遺伝子を有する三毛猫の三姉妹なので今回こうして顔出しただけで、何か特別に研究協力をしたというわけではありません。