食卓に盛られていた刺身を食い散らかし、こっぴどく叱られたのはあたしです。恥ずかしくて人に合わせる顔がないもんで、葉の陰に葉隠れしてます。
気持ちは左の顔に出る
感情の処理をつかさどる脳の右半球によってコントロールされていることもあり、顔の左側にはとくに感情が強く表出するため、隠すことなく感情を露わにするような場面では、無意識のうちに左側の頬を見せるポーズをとることが多いという心理学的な知見はありますが。
気持ち表れてますかね?
目指すは偕老同穴
いたわり合って生きてきた、 13年というこれまでの歳月を振り返り、お互いをねぎらう老夫婦であります。
でもってふたりの間の何だか微妙な距離は、断じて隙間風なんかが吹いてるわけじゃなくて照れなのです。
念仏はダメでもチュールなら
新年を迎え齢13歳と立派な婆さまにお成りになりましたが、歳を重ねるごとに気難しさが増し、概ね自分に都合の良いこと以外には聞く耳持ちません。
世間一般では、そのような様を「猫耳東風」とか「猫の耳に念仏」などと言ってますけど、チュールっていう空念仏だけは例外で無条件で聞く耳持ちます。
頭はまだ柔軟でも股関節は
そうやってお手本を示していただけるのは大変有り難いのですが、相撲部屋で稽古に励んでいた元力士ならいざ知らず、この歳でそのような地獄の股割りはちと無理があるのではなかろうかと。ストレッチで再起不能は勘弁してください。
セコムしてますか
昨今の防犯システムと言えば、デュアルレンズ搭載・500万超高画素・3K画質・Wi-Fi 対応などをうたった、高精度な監視カメラによるデジタル式防犯システムが主流。
それに対しうちの防犯システムときたら、人間に比べ約4倍優れていると言われている動体視力と、同じく3〜8倍と言われている聴覚だけを頼りにした、猫の目と耳によるアナログ式防犯システムなのです。
でも侮っちゃいけません。このシステム、電源なくてもWi-Fi 電波届かなくても作動。360度が撮影可能などころか、どこまでだって追尾可能。暗視機能なんて、そこらの暗視カメラを凌駕するほどの優れもの。
ただし最大の難点は、融通無碍すぎること。目前の事象に興味が湧かないと起動しません。だから侵入者を動作検知して、通報してくれるかどうかは時の運。強盗に入られる前に、最新の防犯カメラ買った方が良いと思います。
文字どおり荷が重い
筋力が低下する老後に備え、今から鍛えておきたいというその殊勝な心掛けは高く評価しますが、その当人はと言えば、鍛錬用の荷の方が自分の体重よりも勝ってるのに気づいてためらい中。後悔先に立たないので、くれぐれも無理は禁物の図。
子育てごっこ
犬ではしばしば見られる偽妊娠、排卵後に卵巣の黄体ホルモンの影響で、妊娠していなくてもあたかもしているかのような様々な兆候が現れたり、母性本能が強まることでぬいぐるみによる子育ての真似事をすることも。
そんな偽妊娠ですが、交尾刺激によって排卵する猫でもまれには見られるものの、避妊手術で卵巣摘出しているこの方の場合それはあり得ないので、これは偽妊娠兆候や母性ではなく、尋常ならざるぬいぐるみ愛の成せる仕業ではなかろうかと。
ちょっぴり自画自賛
『キジトラ白斑組とキジトラ組の間に漂う微妙な距離感のようなものを敢えて視覚的に強調してみたところ、なにやら双方が対峙する軍事境界線みたいになっちゃったので、そこの君!挑発行為はやめなさい!』
でこの投稿から7年余が経過しましたが、その間この家のあるじの指導宜しきを得て不穏な事態には至らず、今に至るまで平和な日々が続いておりますです。めでたしめでたし。
顎関節脱臼かよ
開いた口が塞がらないのはむしろこちらの方でして、「あぁ〜チュール腹一杯になるまで舐めてぇ〜」って、人前でのその大口開け放った毎度のおねだりパフォーマンスには、もはや呆れてものが言えませぬ。言ってるけど。