子育てごっこ

犬ではしばしば見られる偽妊娠、排卵後に卵巣の黄体ホルモンの影響で、妊娠していなくてもあたかもしているかのような様々な兆候が現れたり、母性本能が強まることでぬいぐるみによる子育ての真似事をすることも。

そんな偽妊娠ですが、交尾刺激によって排卵する猫でもまれには見られるものの、避妊手術で卵巣摘出しているこの方の場合それはあり得ないので、これは偽妊娠兆候や母性ではなく、尋常ならざるぬいぐるみ愛の成せる仕業ではなかろうかと。

顎関節脱臼かよ

開いた口が塞がらないのはむしろこちらの方でして、「あぁ〜チュール腹一杯になるまで舐めてぇ〜」って、人前でのその大口開け放った毎度のおねだりパフォーマンスには、もはや呆れてものが言えませぬ。言ってるけど。

お手盛りランキング

当方で今年から始まった季節ごとの風物詩ランキングで、なぜか季節感皆無の「指しゃぶりおっさん」が並み居る競合相手を退け、春夏秋冬のすべてにおいて1位を獲得するという完全制覇を達成したようですがそれがこれ。

一心不乱にチュパチュパしているだけの赤ん坊のように見えてその実、歳相応の深みや重厚さが滲み出ているっていうのが高評価の理由らしいんですけど、どう考えたってただの指しゃぶりに重厚感とかは要らんでしょう。

幼形成熟ここに極まる

乳飲み子とはおよそ程遠い立派な図体を引っ提げて、日々母親の乳を吸いまくることに余念のないうちの「乳飲みおっさん」ですが、何やら加齢とともにその仕草が一段と円熟味を増してきた今日この頃。

その結果、乳離れはどんどん遠のいていっちゃうけど、それで良いんだか悪いんだか保護者としては心境複雑。

窮鳥入懐

TNRされたさくら猫だけど、本当はガラス窓越しに見えた雨風も凌げる家の中の生活に憧れてたらしく、意を決して目の前の戸を叩き入り込んで来ちゃった押しかけっ子。

でもこれからは言っときますけど、来られちゃったら拒めないのは意志薄弱の成せる技なだけで、来る者は拒まずの養護施設でも駆け込み寺でもないから戸は叩いちゃダメ!

ストレスで幼児退行

ワンオペ育児の激務からはとうの昔に解放されて、気ままな生活を謳歌する母さんを襲った突然の悲劇がこれ。

デカい図体していきなり赤ちゃん返りしちゃった我が息子に、今更ながら授乳をせがまれて呆れかえる母さん。

息子さんたら最近とみに先輩方からのプレッシャーが強まってるので、心の防衛規制が働いちゃったみたいね。

異種間コミュニケーション

あたしら長らく生活環境を共有してきた生態的地位を同じくするもの同士なもんですから、収斂進化により共通言語に頼らずとも双方向利用可能な特定のシグナルを介したインタラクション・チャンネルが開設されてますねん。それって平たく言うと…

「…………」「そんな顔してもダメ!」「ニャー!」「さっき食べたんだろ!」「ニャーニャー!」「ダメって言ったらダメ!」って感じのあれやこれやですわ。