長女が餌やりや避妊・去勢手術などして面倒を見ているこの野生味溢れる野良猫達は、雪が降り積もり寒さ厳しい冬の間だけは自宅玄関内の三和土に設えてやった特設ダンボールハウスをこうして寝床にしているらしい。
そういう言わば人様の軒下を借りての一宿一飯の恩恵には与るものの、こちらがどう誘ってもそこから奥には決して入って来ようとはしないって言うから、凡そその遠慮がちな振る舞いや潔さはまったくもってあっぱれ。
そんな風に庇を貸しても母屋を取られる心配なんてない彼らのような存在は、昨今の物騒な世の中では実に貴重ですなんて無理にこじつけなくても、人と猫とは元々そう言う付かず離れずの共生関係だったんですけどね。